【ジムニーの歴史を巡る旅】SJ10が日本の“自由の象徴”だった頃。

半世紀以上にわたり、日本のオフロード文化を牽引してきたスズキ・ジムニー。その輝かしい歴史の中でも、特に異彩を放ち、今なお多くのファンを魅了してやまない一台があります。

それが、“オールドジムニー”の愛称で親しまれる「SJ10」です。

私たちWPL JAPANは、この歴史あるSJ10を1/10スケールのRCカーとして、現代に蘇らせました。

なぜ、数ある名車の中から私たちがSJ10を選んだのか?

それは、単にその形が魅力的だから、というだけではありません。

今回は、私たちが開発したRCカーの原点である実車SJ10が生まれた「時代」の物語を、その確かなスペックと、私たちの想いと共に紐解いていきます。

スズキ ジムニー SJ10 RTR

【2次予約受付中】WPL JAPAN スズキ ジムニー(SJ10 1型) C84 RTR

ジムニーSJ10とは?私たちが惚れ込んだ「小さな巨人」

スズキ ジムニー SJ10 (1型) C84 RTR スペシャルムービー

誕生の背景:軽自動車の常識を覆した革命児

初代ジムニー(LJ10)が誕生したのは1970年。当時の日本は未舗装路も多く、プロの現場で活躍できる小型で機動力のある四輪駆動車が求められていました。そんな中、スズキは軽自動車初の本格オフローダーとしてジムニーを世に送り出し、日本の自動車史に革命を起こします。

そして1976年、軽自動車規格の改正(360cc→550cc)に伴い、SJ10は「ジムニー55(ゴーゴー)」の愛称で登場しました。

SJ10の心臓部:五感を刺激する2ストローク「LJ50型」

私たちがSJ10の魅力として絶対に外せないと感じているのが、その心臓部である水冷2サイクル直列3気筒の「LJ50型」エンジンです。

【スズキ ジムニー SJ10 スペック概要】

  • エンジン型式: LJ50型 水冷2サイクル直列3気筒
  • 総排気量: 539cc
  • 最高出力: 26PS / 4,500rpm
  • 最大トルク: 5.3kg・m / 3,000rpm

現代のクルマと比べれば非力に思えるかもしれません。しかし、排気ガス規制が強化される中、悪路での粘り強いトルクを重視し、あえて2サイクルエンジンを選択したスズキの英断。

その結果、軽量なボディと相まって、まるでバイクのような軽快な吹け上がりと、低回転から力強く路面を掴む独特の走行性能が生まれました。「パラン、パラン」という小気味よいサウンドと白煙は、今もSJ10を象徴するアイコンです。

SJ10が「自由の象徴」と呼ばれた理由

私たちがSJ10のRCカー化にあたり、最も大切にしたかったのが、この「自由の象徴」としての側面です。

1970年代、経済的な豊かさの中で人々が新たなライフスタイルを模索し始めた時代。「アウトドア」という文化が芽生え始めた時期と、SJ10の登場は奇跡的に重なります。

圧倒的な悪路走破性:「道を選ぶな、道を創れ」

ラダーフレーム構造とリジッドアクスル式サスペンションという、初代から受け継がれる本格的な車体構成。これに軽量な車体と粘り強い2ストエンジンが組み合わさることで、SJ10は他のクルマが決して踏み入れないような獣道や悪路をものともしませんでした。

それはまさに「どこへでも行ける自由」の体験。釣りやキャンプなど、自然へと向かう人々の行動範囲を劇的に広げ、最高の“遊び道具”としての地位を確立したのです。

庶民の手に届いた本格オフローダー

それまで本格的な四輪駆動車は、高価でプロフェッショナルな乗り物でした。

しかしジムニーは、軽自動車という手頃な価格帯でその性能を提供。

これにより、一部の人々のものであった「オフロードを走る楽しみ」を、ごく普通の若者や家族にもたらしました。

1976年に芦沢一洋氏の「バックパッキング入門」が出版されるなど、日本のアウトドア文化がまさに黎明期にあった時代、SJ10はそのムーブメントを加速させる最高のパートナーとなったのです。

無骨さと愛嬌が同居するデザイン

機能性を突き詰めた結果生まれた、シンプルで無駄のないスクエアなフォルム。余計な装飾を排したその姿は、まさに「質実剛健」。

しかし、その一方で丸目二灯のフロントフェイスはどこか愛嬌があり、多くの人々から愛されるキャラクター性を生み出しました。

道具としてのタフさと、相棒としての親しみやすさ。この絶妙なバランスこそ、SJ10を単なる機械以上の存在へと昇華させた魅力だと、私たちは考えています。

伝説の魂を、私たちの手で、そしてあなたの手へ。

そして現代。私たちは、この日本の“自由の象徴”であったSJ10の魂を、どうしても現代の皆さまにお届けしたいという強い想いから、1/10スケールのRCカーとして蘇らせるプロジェクトを始動しました。

私たちが企画・開発した「WPL JAPAN スズキ ジムニー (SJ10 1型) C84 RTR」は、スズキ株式会社との正規ライセンス契約のもと、開発陣のSJ10への愛情とリスペクトを細部にまで注ぎ込みました。

単なる形の再現ではありません。無骨で愛らしいスタイルはもちろん、実車同様の堅牢なリジッドアクスル+リーフサスペンション、脱着可能な幌や可動式で再現した左右ドア、フロントガラス、ボンネット、リアシート、荷台のアオリ、スペアタイヤキャリア、そして内装の雰囲気に至るまで、当時の空気感を徹底的に再現することにこだわりました。

私たちがこのRCカーで再現したかったのは、

  • 丸目二灯に宿る、冒険への好奇心
  • 力強いシルエットに秘められた、揺るぎない信頼感

そして、この小さなボディに凝縮された「どこへでも行ける」という、あの時代の自由な空気
そのものです。

このRCカーを手にすることは、単に模型を手に入れることではありません。日本の自動車史に輝く一台の物語と、一つの豊かな文化の担い手になることだと、私たちは信じています。

ぜひ、あなたの手でこの“小さな巨人”を走らせ、道なき道を遊び場に変えた、あの自由な時代のスピリットを感じてください。私たちと一緒に、SJ10が持つ冒険の物語を、これからも紡いでいきませんか?

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スズキ ジムニー SJ10 RTR

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